ホンダ カブ110プロNWJCコンプリートで行くキャンプツーリング


2014年8月21日 | カブ,ホンダ

カブ110プロNWJCコンプリートを慣らし

よりカブ110プロを知り、楽しみたくて、以前から乗っていたカブ110プロNWJCプロトタイプもどきに替え、現行のカブ110プロNWJCコンプリートを用意しました。
8月の定休日に、先ずは慣らしをと思い走りだしました。途中、NWJC南店に寄ることに。

NWJCの高田さんが、冗談まじりに「当店のアタリの付いたベストコンディションのコンプリート乗ってみるかい?ショックを受けるヨ~ン」と言うので、早速乗らせてもらってビックリ!何じゃこりゃ!とんでもなく良く走るし、チェンジのタッチも気持ち良くカシ!カシ!と入る!
慣らしも終わって当りも出てベストコンディションに整えられるとここまで違うのか!!ウチの車両もこんな風になるのだろうか・・?驚いた!
確かに旧型のチェンジは踏んでも心許なく、リヤのサスペンションは、キャンプ道具満載で走ると腰砕け状態。シートも腰の座りが良くありません。
新車のカブ110NWJCコンプリートは、チェンジのタッチは良かったけれどまだまだシブイ!エンジンもサスペンションも如何せんシブイ!もちろんブレーキのタッチもまだまだ・・・。でも、シートの固さと腰の座りはGOODでした。
新車の慣らしは絶対に大切ではあるし、下したての車両はシブくて、エンジンも重くて回らないことは判っていたけれど、正直な所、この試乗をさせてもわらなければ、これ程の違いを知ることすらありませんでした。

高田さんから、「お盆恒例のキャンプに、カブばかりで行く予定がある」と聞いていましたので、1人のライダーとして楽しむために、また、NWJCのいつものツーリングメンバーに、カブ110NWJCコンプリートやキャンプのことも聞きたくて、私も参加させていただくことに。

時間もあまりなく、頑張って乗って453Kmまでしか慣らしができませんでしたが、バルブクリアランスの調整とエンジンオイルの交換をして参加しました。

バルブクリアランス0.03mmの大きな違い

バルブクリアランスは、新車から僅か453Kmしか乗っていないのに、IN側、EX側ともに許容最大値(0.02mm)よりも0.01mm範囲外になっていました。
調整後、低中速のトルクが太くなり、コーナーリングの安定感が増して乗りやすく、立ち上りではツキが良くなりました。
バルブクリアランスの調整で、トップスピードが伸びなくなる感は出るのですが、低中速のスピードの乗りが早くなるので、トップスピードまで速く到達するようになります。
今更ながらの気付きで恥ずかしいのですが、小排気量のカブでなければ、この微妙な違いは判らなかったかもしれません。ビッグバイクの場合、基準値を外れていても気付くこともなく、アクセルを開ければスピードは楽々と上がり走っていったことだと思います。
そのことが、新車だから大丈夫、という安易な考えのもと、違和感を感じても「こんなもの」と納得して、本当の良さを知ることがないままライテク云々となってしまう原因ではないでしょうか。
高田さんがいつも云う、「先ずエンジン調整!それをしなければ、サスペンションも含みトータルバランスを整えることはできない!だから、楽しむことができない!」
今一度肝に命ずることになりました。

キャンプツーリング当日は、ドシャ降りの雨・・・

雨の中、美濃市の長良川沿いでNWJCの高田さんと明君をはじめ、野村さん、杉山さんのCT110、東北でお世話になった村田さんと合流。全員がビッグバイクも愉しんでいるベテランライダーばかりです。
最後尾から見ていると、カブが連なって走る様は何とも微笑ましく、童心に返って無邪気に遊んでいるようにも見えます。私自身、カブばかりでツーリングするのは初めてで、ワクワクしてとても新鮮でした。

走行中のこと、コーナーの続く登り坂になると、じりじりと前の車両との間隔が開いて行きます。これは、アタリの付いている車両と付いていない車両の差なのでしょうか?
さらに、先頭を走る3台は見るからに速く、上り坂でどんどん離れていくことがありました。カブ110プロトタイプに乗るNakaさん曰く、メンテナンスにおいて別メニューが施されている、ということです。

キャンプ場へ着くと、前日からキャンプを楽しんでいるNakaさんと、名古屋から参加のカクさんに合流。
各々テントを設営して、昼食と晩御飯の材料など買い出しに出かけましたが、僕はここでとんでもない大ボケをかましてしまいました・・・。不安定な天候にも関わらず、キャンプ場にレインウェアを置いてきてしまったのです。案の定、買い出しからの帰りに雨に降られ、ずぶ濡れに。オートバイ屋として皆をリードしてあげなくてはいけないのに、情けないものがあります・・・・・・・・・・。
しかし、買い出しの道中では、ビッグバイクでは到底立ち寄ることを躊躇するような、田んぼの畦道のような細い地道を走ることができました。ずぶ濡れにはなりましたが、田園風景にも違和感なく溶け込むカブならではの魅力と楽しさに満たされ、癒されました。
これも、気負うことのない「等身大のバイクライフ」なのでは!と、またまた新しい発見ができました。

キャンプツーリングを楽しむために

常日頃からキャンプツーリングを楽しんでいる経験豊富なNWJCさんのいつものメンバーは、バイクでのキャンプ道具として、使いやすくパッキングがコンパクトな物を使用していました。シーンによって大きなものと使い分けることもあるようで、使いやすいアイテムの情報も豊富に持っているのは驚きでした。
そして、いつものメンバーを中心に纏りがあり、何をするのも手際が良い。前日からキャンプを楽しむNakaさんは、すでにビッグタープを張って皆の到着を待っておられました。やはり実体験こそがノウハウの蓄積になり、アドバイスや提案ができるベースとなるということですね。

カブ110の魅力を実感!!

次の日の早朝、東北ツーリングでも一緒だったKさんと、キャンプ場で合流しました。Kさん曰く、「途中ドシャ降りになり、もう引き返そう!あそこまで行ったら引き返そうと、思いつつ走っていたら、いつの間にか着いちゃったよ」と笑って話しておられました。
可児市からだと往復350Km前後の道のりで、それもドシャ降りの悪天候でも気負うことも、疲れることもなく、カブ110でこんなに楽しめるとは、正直思ってもいませんでした。
高田さんが、何故カブ110でロングツーリングをするのか判りませんでしたが、理解できたような気がします。
時間をタップリと使えるのであれば、カブ110NWJCコンプリートにキャンプ道具を満載して、より遠くへ、もっと遠くへ、ロングツーリングを楽しんでみたい・・・。今回のツーリングで、そんな衝動に何度も駆られました。

等身大のバイクライフを

同じカブ110ばかりでのツーリングだからこそ、書き留めて置かないと溢れてしまう程に、色々と知り得ることが多くありました。それがまた今までになく新鮮で、初体験のことばかりでした。
長距離のツーリングだから、排気量が云々とか、スペックが・・・とか、長距離ツーリングにはこのメーカーの車両でないと・・・などなど、何の根拠もなく、雑誌や、インターネットなどで言われていることを、さも当然のことの様に思い込んでいるのが普通のことになってしまっている気がします。
カブ110の楽しさや面白さは、乗った人にしか分らない!!意外なことに気づくには、実際に乗ってみないと知ることすらなく、見栄や気負いがあってはバイクライフを楽しめない。一人のツーリングライダーとして、そう思います。

今回のカブツーリングは、バイク屋としても、ツーリングライダーとしても新鮮に映ることが多く、衝撃でした。
また、カブ110NWJCコンプリートは、ロングツーリングを気軽にでき、ビッグバイクとは違ったツーリングの魅力がありました。バイクライフを楽しむには、ビッグバイクとカブ110NWJCコンプリートの4輪が、互いの長所短所を補い合えてベストではないでしょうか。
やはり実体験こそが、ノウハウの蓄積に必要であり、多くの経験を踏まえたうえで、「等身大のバイクライフ」のアドバイスや提案ができればと思います。

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