今年の東北ツーリングは、カブ110NWJCコンプリートで!


2016年8月6日 | カブ


今年は、高田さんと村田さんがゴールドウィング、自分はアフリカツインで十和田湖へ向かう予定にしていたのですが…。高田さんから体調が悪く身体が自由に動かないからカブでもいいかな?との事で、カブ110NWJCコンプリート3台で東北ツーリングとなりました。
2年前の東北ツーリングでは、仲間4人とスクランブラーで雨の中をロングツーリングしましたが、長距離を走り続けたことで、スクランブラーNWJC 2014仕様と自分のスクランブラーとの違いを実感できました。

昨年は、NC750Xでゴールドウィング2台とBMWR80GSと一緒に走りました。
足回りなど各部を見直したダウンサイジングなミドルクラスのNC750Xは、ロングツーリングも気負うことなく楽しめる1台であることを実感できました。

さて、私のカブ110NWJCコンプリートは、昨年の7月には日帰り600Km検証ツーリングに、今年の1月には今回と同じ3人で四国・中国地方にキャンプツーリングに出掛けているのですが、約1800Kmのロングツーリングは初めてです。ですので、カブ110NWJCコンプリートでの東北ツーリングはとても楽しみにしていました。
当初は柏崎のビジネスホテルでの待ち合わせ予定でしたが、当然の事ながら高速道路は使えないので、午前10時に道の駅磨墨の里で待ち合わせることに。
自宅から磨墨の里までおおよそ60km。ビッグバイクならば高速を使わず1時間30分もあれば着くところですが、カブ110だからという事で2時間前に出発。途中土砂降りの雨に見舞われたにも関わらず、到着までの所要時間は1時間半を切っていました。
カブだから、110ccの小排気量だからと云って随分時間がかかるだろうと(?!)誰もが思うかもしれませんが(私自身も思っていた)、一般道を走るのに車の流れにも何ら問題なく乗れ、ゴー・ストップを繰り返しても、後方の車をバックミラー越しに気にすることもありませんでした。
暫くして合流し、皆で車両チェック!1月の四国・中国キャンプツーリングの時は、積載力抜群のトップボックスは、僕のカブだけアルミ素地だったけれど、皆さんと同じように和柄模様にパーツメーカーのロゴなども施したから、雰囲気が変わってMyカブ!と実感。

また、安定感のないカブのシートから、まるでスポーツバイクのシートへと激変させてしまう効果絶大な、NWJCオリジナルシートスタビライザーの装着でより旅を楽しめる仕様になっています。
高田さんのカブは走行距離が約12000km、村田さんの車両が約10000km、 自分の車両はというとまだ4000kmぐらいしか走っていません。
出発し、せせらぎ街道の登り道になると、前の2台からじわりじわりと離されていきます。前の2台は、距離を多く乗って楽しんでいる分、経時変化によりエンジンも馴染みがでて、角が取れたようにフリクションが軽減してより軽く回るようになっているのでしょうか?
これも一般的には「丈夫なカブなんだからオイルは何でもいいでしょ!」という認識が多いのかもしれませんが、小排気量のカブだからこそ常に高回転で苛酷に回し続けるから、特にエンジンオイルには拘りたいところです。

高田さんからのアドバイスで、新車時よりエンジン調整は勿論のことNWJCオリジナルのEPLカブ専用オイルを入れ続けています。なんの躊躇もなく長く続く上り坂などは3速に落として強引に全開で回し続けたりもするのですが、専用オイルの効果は絶大で、帰りの八幡平へ向けての長く続く登りでは角が取れて滑らかに力強くまわるようになったことを実感できました。
玉川温泉辺りの長い下り坂では、積載状態にも関わらず、ビッグバイク顔負けでビュンビュン走って行けます。カブ110NWJCコンプリートがツアラーである所以でもあり、何とも言えない気負いのない一体感はカブならではの醍醐味です。
この感覚は、ビッグバイクでは味わうことはでききません。

毎年の事ではありますが、この時期東北はまだ梅雨。雨が降ったり止んだりですので、レインウェアーを着たり脱いだりが頻繁です。
そんな中でNWJCオリジナルのウインドシールドのプロテクション効果は絶妙で、雨中でもヘルメットのシールドを開けていても顔が濡れることもなく、夕方から夜にかけて田園風景の中を走ってもヘルメットのシールドには虫が付きません。

このウインドシールドも実体験に基づいたNWJCオリジナルパーツなのですが、高田さんがいつも云うところによると、自分自身が乗って楽しむために企画しているので、コストとかこうしたら売れるとかは二の次で、試行錯誤をする過程が最も楽しいとのこと。
3日目十和田湖での神事を終え、午後3時過ぎに出発し、300kmあまりを走行。八幡平の内陸から海沿いへ出て、左手にほんの微かに月明りに照らされた鳥海山を現実と妄想の狭間で見て、右手には水平線が漁火で明るく照らされる様を見ながら鶴岡まで走り続けました。
最終日は鶴岡から岐阜まで。600km程はあると思いながらも、出発は雨雲を見ながら時間調整をし、途中新潟市街を超えた国道沿いの砂浜へ。前日に途中で汲んできた湧水で昼前のコーヒータイムと洒落込みました。

カブだからこそ躊躇なく入っていけた砂浜の中、プロベースのカブ110NWJCコンプリートは頑丈で座面も広いサイドスタンドなので、平気でどこでも停められるところもツアラーたる所以であると思う。
誰が見てもアフリカツインなどのアドベンチャーモデルならば最高なシチュエーションなのですが、過去には名前とスタイリングで錯覚を起こし、砂浜に入って豪い目にあったことがあります。
カブならば躊躇することなく誰でも入り込むことができますが、アドベンチャーモデルに乗っている人の中でどれだけの人が躊躇することなくこの砂浜へ乗り入れることができるでしょうか。
因みにこの砂浜は、能登の千里浜のようにロードバイクでも走れるような砂ではなく、目が小さくサラサラでフカフカの砂なのです。

神岡まで帰ってきたところで、高田さんのバイク仲間の上手さんがVFR800Xで合流。VFR800Xの仕様について打ち合わせをしていたようです。その後は古川まで下り、カブと共に最終の燃料補給をして高田さん、村田さんと別れ、国道41号にて帰宅の途につきました。

最終日は走行距離が695kmにもなっていました。しかし、長い距離とも感じず、その道中は「もうこんな時間だからとか、まだこんなに距離がある」とか思うこともなく、時間も緩やかに経つようなカブならではの不思議な感覚でした。
ベース車のカブProでは、長く登りのきつくなる時のシフトダウンやフラットな国道でのゴー・ストップなど、やはりチョコ乗りを主体に造られているためストレスを感じてしいますが、一般的にはカブだからこんなもんでしょう!と片付けられてしまい、違和感とは思わないから探求心も生まれてこないのだと思います。
カブ110NWJCコンプリートで走り続ける程に、この車両はチョコ乗りからロングツーリングまでをも楽しむために、バイク乗りとしての実体験をベースに創りだされたことが、今回のツーリングではっきりと分かりました。

というのは、長距離を乗れば乗るほどにエンジン、足回り、ブレーキ、積載力、ファイナルレシオなどが絶妙にバランスして、カブ110NWJCコンプリートとの一体感が深まって、乗りこなすよりも巧く使いこなせるようになって心地好くなってくることを実感できたからです。
高田さんは色々なバイク(個人的な好みが優先している)で心地よく楽しむために、違和感があればどうしたら解決できるかを探求し、試行錯誤をし、そしてバイク屋のバイク乗りとしてその変化の過程を楽しんでいるようです。
自らが心地好く走り続ける為に、メンテナンスやモディファイにオリジナルパーツの企画など、そのバイクの深化の過程を見るごとに、一緒に走る実体験により少しでもその感性を養いたく思います。
高田さんはいつも、「実体験をしなくて乗り手に『こんなもんですから』云々という事は、車両を売るが為、利益を上げるためだけに、ヤラセとハッタリとオダテの口八丁手八丁の悪徳流通業に他ならない」、と云われています。
耳の痛いところでもありますが、等身大のバイクライフを提案するうえでは実体験からのフィードバックが何よりであると痛感します。

バイク乗りを楽しませるバイク屋を目指して、バイク屋自らが実体験積み重ねることの必然性を念頭に、ビッグバイクでの感覚では想像も付かないほどの僅かな疲労感のなか心地のいい眠りにつけました。
カブ110NWJCコンプリートでのツーリングは概念では計り知れないものがあり、乗ってみないと解らない事ばかりなので、一度は誰しもに試してもらいたい車両です。

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