カブ110NWJCコンプリートを検証する


2015年8月21日 | カブ,ホンダ,試乗車


7月のある日、当店の試乗車としても活躍しているカブ110NWJCコンプリートで、約600Kmの日帰りロングツーリングを楽しんできました。目的は、NWJC高田さんの列島縦断企画を受けてのカブ110NWJCコンプリートの検証です。
高田さんは、九州佐多岬から北海道宗谷岬までの約3,000Kmを、キャンプ道具をはじめロングツーリングに必要な装備を満載して、5日間で縦断しています。もちろん一般道のみの走行です。
私も、カブ110NWJCコンプリートを楽しんでいるバイク屋として、この車両で走り続けるとどんな感じの走りになるのか、5日間は無理だけれどもせめて1日だけでもと思い、1日分の約600Kmをキャンプ道具など満載状態にして走ってみることにしました。
可児の当店から東北東に向かい南アルプスを包み込むように南下し、東海道を西に向かい帰ってくる経路を取りました。
今回のツーリングレポートで、等身大のバイクライフを提案するうえで、当店の試乗車であるカブ110NWJCコンプリートをバイク屋「バイクショップ可児」の目線で走らせて、実体験から思ったことや感じたことをお伝えできればと思います。




ヘッドライトがカブらしさを表現している

私と同じ世代40代半ば過ぎから50代の後半の方ならば、人生最初に跨ったバイクはカブと言われる方が多いのではないでしょうか?
私も保育園に通うころ、親父が乗っていたOHVのC100のカブに跨り、記念写真を撮った記憶があります。実際にエンジンを掛けて乗ったのは、OHCになったC50のカブでした!

私の中でカブのイメージは、やはりハンドルの真ん中に丸目のヘッドライト!NWJCカブ110コンプリートの丸目のヘッドライトが絶妙の位置だから、昔ながらのカブらしさが具現化されて親しみを感じます。

ビッグバイクと比較して・・・

一般道ばかりで一日600Kmを走破しようと思うと、ビッグバイクでもそれなりに時間は掛かるので、朝6時に店を出発しました。
土岐からR19を中津川へ。馬籠、妻籠を抜け飯田へ。R153にて伊那まで北上しました。148Kmを走って1回目の給油は、走り始めて3時間ぐらいでした。

なるほど・・・、大体この位のペースで走れば平均速度50Km/hなんだと思うと、いつものビッグバイクで走るペースの感覚とまったく変わることがありませんでした。
却って排気量が小さく、ファイナルレシオも絶妙なので、スロットルを全開にして操っている感は爽快で楽しく思えます。
伊那からR361で高遠へ向かい、R152で杖突峠へ。天候も良く下界に見える茅野の町並みが綺麗です。

カブ110NWJCコンプリートは、郵便局や新聞配達に使われている14インチホイールのカブ110プロがベース車両なので、またリアキャリアに積まれたNWJCオリジナル76Lアルミトップケースは専用のフィッティングにてしっかり固定されていることもあり、荷物満載でも、Rの大きな九十九折れの長い下りで車体が縒れることも、コーナーの立ち上がりでおつりが来ることもまったくなく、余分な気を使う事もなく走り続けることができました。
R20と県道を繋ぎ合わせて、韮崎、南アルプス市へ南下。R52では左に霞んでくっきりとは見えない富士山と、右に身延山を眺めながら清水まで下り、東海道では渋滞を避けて少しでも空いたルートを走り西へ向かいます。

110ccでありながら、国道バイパスなどでも頑張らなくても車の流れに普通に走れます。信号待ちでは、我がカブ110NWJCコンプリートの後ろにぴったり付いた車の「邪魔だな~追い抜いてやろう」というような視線を感じる時もありますが、発進で抜かれるようなことはありませんでした。
やはりちゃんとエンジンコンディションを整え、実体験から適正なファイナルを選び出すなどし、トータルバランスを高めた賜物だと思います。
余りにも軽快に走れるから、知らぬ間に速度が出すぎてしまうことも度々。ハイペースな流れに乗って走っていると、主要国道での突然の自動車専用道路には戸惑ってしまうこともありました。

浜松まで来て街中をウロウロし、R1で帰ろうとするころ、時刻はまだ午後5時30分ぐらいだったのですが、辺りが薄暗くなっていき何が起きたかと思うほどの濃霧に襲われました。ヘルメットのシールドから水滴が落ちるほどです。

それから走り続けて、丁度午後9時に店に到着。早速GARMINのデータを見ると、「積算距離601.28Km」「移動時間11時間19分」「移動平均速度53.1Km/h」「全体平均速度48.4Km/h」。ビッグバイクと比べても何ら遜色のない走りのデータは意外でビックリです!

バイク屋「バイクショップ可児」の目線から

ビッグバイクで同じ距離を下道のみで走ったら、疲労感がかなりあり、夜はバタンキューで、次の朝は寝坊してしまう程だと思います。ビッグバイクと比べてもなんら遜色なく走れて、しかもその疲労感がまったくないのは不思議に思います。と同時に、だから高田さんが、毎日500Km~600Kmを走り、列島縦断を5日間で無理することなく余裕で走り続けることができたのだと気づきました。
今回、キャンプ道具など荷物満載状態で一日600Kmを走ってみて、改めてカブ110NWJCコンプリートが14インチホィールの110プロがベース車両なのかが、よ~く解かりました!
業務用として荷物を満載にしたハードな使用に耐えうる様に、14インチホイールが与えられ、サスペンションもブレーキシューもシュースプリングも強化されていて、さらにクロスカブの様にハンドルが高くないので、長距離を乗り続けても姿勢が自然で腕も疲れず、ダートなどへ入り込んでしまった時も挙動を押さえ込むことが容易にできます。また、フロントにも荷物を載せれば、Uターンなどでハンドルを押さえ込むこともできるから扱いやすい!
ビギナーの方は、メーカーのHPや雑誌の情報などからクロスカブを選択するかもしれません。しかし機能美も歴史もあるカブらしいスタイリングで、どんな楽しみ方にも対応できるカブ110NWJCコンプリートならば、ビギナーからベテランまで等身大のバイクライフを楽しめる一台である、と600Km日帰りツーリングを実体験して感じました。
そういえば先日、ある雑誌に、荷物を満載してカブ最強ツアラーとか何とかと載っていましたが、積載力だけならばたしかにトランスポーターとしてはいいかもしれません。
しかしツアラーとして軽快な走りを楽しむには積載量には限度があり、操安性などに問題が発生すること、そしてパッキングも操安性に大きく影響することなどを、お伝えしておきたいと思います。
ですので、荷物を満載にしてバイクを走らせ、車両の挙動に何ら気を使うこともなく、楽しく軽快に走り続けられる車両こそがツアラーといえるのではないか、と私は思っています。
お盆期間には、東濃方面をカブ110NWJCコンプリート7台でツーリングしてきましたので、そのレポートも近日中にアップしたいと思います。

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