タイカブ ドリーム125とカブ110NWJCコンプリートで比較ツーリング


2015年5月18日 | Dream125,カブ,ホンダ


今回の比較ツーリングでは、NWJCさんのカブ110コンプリート車は、何故ホイールサイズが14インチの110プロをベース車にしているのか?ホイールサイズが17インチのタイカブドリーム125とはどの様に違うのか?以前にもツーリングに出掛けて検証したこともあったけれど、もう一度確めてみるとてもいい機会に恵まれました。

さて、ズッーと忙しくバイクを楽しむ時間がないのを寂しく思う中、ゴールデンウィークの5月5日は朝から気持ちの良いツーリング日和になり、久しぶりにタイカブドリーム125にトップケースを付け、テーブル・椅子・コーヒーメーカーなどを積み込んで琵琶湖方面へブラリとツーリングに行くことにしました。
21号線を走りながら、ノースウイングJCの高田さんが、明日からカブ110NWJCコンプリートに乗って九州へ行く!って言ってみえたので、もしかしたらノースウィングJC南店で準備をしてみえるのでは・・・・と思い、お店を偵察に!
店の前の信号待ちで、来店していたNAKAさんと目が合い、南店に高田さんがいることが分かったので立寄って行くことにしました。

カブ110NWJCコンプリートのツアラー仕様?

高田さんは、コンプリート車専用のフィッティング・キットをいつの間にか開発しておられました。完全防水のサイドバッグを確実に固定できる仕様に変更し、試作のスクリーンやナビ等を装備して、ツアラー仕様に組み替えられた雰囲気のあるコンプリート車に、せっせとツーリングの荷物をパッキング中でした。
サイドバッグには工具やスペアチューブ、チェ-ンオイルなどのほか、電動ポンプも積み込んでいます。どこから電源を取るのかと車体を偵察していたら、リアキャリアの横に防水キャップの付いた電源の取り出し口が目立たたないように上手く組み込まれていました。
さらにアンダーガードまで装備しているのが分かり、全体の雰囲気は今までのコンプリート車とは随分と違うものに見えます。
高田さんから、「キミ~、まずい所に来たね!」などと冗談まじりの雑談をしていたところ、琵琶湖方面へのツーリングは中止にして、NAKAさんのNWJCコンプリートと私のタイカブドリーム125を比較するツーリングに出掛けることに。

14インチと17インチの違い

タイカブドリーム125は、タイの気候は亜熱帯でもあり3人乗りなども当たり前で行われるので、サスペンションはスーパーカブ110と比べて前後とも硬めです。リヤはプリロード調整も付いていて、足回りはカブ110の超強化版と云った感じなのですが・・・。
サスは硬めでも、トップケースを取り付けてディキャンプ程度の荷物を積み込むと、コーナーでは車両は内側へ向いてバンクして行くけれども、車体の後ろはコーナーの外側へ膨らもうと縒れる感じがあり安定感がありません。

普通のスピードでのコーナーリングでも躊躇することがあり、何回にも分けて倒しこむような動作をしなくてはならず、走れなくはないけれど心地は良くありません。
途中NAKAさんのカブ110NWJCコンプリートと乗り換えてみると、その差は歴然で76Lアルミのトップケースに荷物も載せているにも関わらず、回り込んだコーナーでも縒れるころかピッタリ安定していて、ビュンビュン走れます。
サスペンションは17インチのタイカブドリーム125の方が硬いのに何故でしょうか・・・?

ホイールサイズが14インチと17インチでは、ワイヤースポークの太さは同じでも長さが違います。積載量が増えて重くなると、ワイヤースポークのたわみが酷くなり、車体との一体感もなくなって縒れてしまうようです。
これも検証するために、ドリーム125のトップケースに2Lのペットボトルに水を入れて走ると、コーナーでの縒れが酷くなり、さらに立ち上がりで縒れのお釣りがくるほどで、約2kgでこれ程にも違うものかと実感!
一日乗り続けたらさぞかし疲れるであろうことが容易に想像できました。

17インチのカブに乗られているオーナーの方は「解る、判る、分る!」と思われるかもしれません。実体験をしながら乗って楽しむことで、感覚的なことをどれだけ理解して共感できるか!が、オートバイ屋として重要であることを再認識しました。

何故、ベース車両がカブ110プロなのか?

ツーリングを楽しむには荷物の積載は必須であり、積載した状態で気持ち良く走り続けるには余計な気を使わず乗れる方が安全です。最初から荷物を載せて仕事をするために創られている14インチのカブ110プロが、なぜカブ110NWJCコンプリートのベース車両になっているかは、容易に理解できます。、
14インチの車両は直進性が悪い、と言われる方もあるようですが、直進性が損なわれることはまったくありませんでした。かえってハンドリングが軽快で、誰が乗っても荷物を満載で楽しめる車両であることは、今回のような比較ツーリングをすれば誰にでも判ります。
このような比較をしながらのツーリングに出掛けると、その違いを改めて知ることができ、良い時間を過ごすことができました。

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