2017年最初のバイク乗りはSL230でリベンジ!


2017年2月7日 | SL230,ホンダ


昨年は肩を痛め、また不覚にもSL230で事故に合い膝も痛めて、バイク屋として情けない思いにかられましたが、折れそうな心を奮い立たせ、VTRで西日本へツーリングに出かけて一年が終わりました。
事故で壊れたSLを修理し、肩や膝の調子もだいぶ良くなってきたので、寒気の去った穏やかな1月の休日に、SL230で近くの林道へショートツーリングへ。今年は昨年の不始末のリベンジから始まりました。
SLを修理するにあたり、外装パーツを発注しようとすると色物がかなり欠品していたので、当初のボディカラーではなく、たまたま持っていたグリーンのタンクに合わせた色の、リヤーカウルAssyとフロントフェンダーを発注しました。
部品交換にフロントホィール、足回り、ブレーキ廻りの見直し、ナンバープレートもクシャクシャになってしまったのでナンバー変更をしてこの日を待ちわびていました。

事故以来初めて乗るSL230は、手軽で構えることもなく丁度いいサイズで安心できるのですが、最初のうちは、事故の時の様に対向車が突然自分の前を右折するんじゃないか?左から車が突然出て来るんじゃないだろうか?と何時もになく滅茶苦茶緊張してしまい、安全第一を心に刻んで走りました。

アフリカツインとSL230を比較して思うこと

何台も乗り継いだアフリカツインは大好きで、NewアフリカツインCRF1000も手に入れました。
当初は、試乗車として準備しながら自分も乗って、実体験からのバイクライフを提案していこうと思っていました。
というのは、トリコロールのカラーリングもアフリカツインのネーミングも大好きだし、雑誌では「初心者でも手軽に誰でもオフロードを楽しめる!」などとか書かれていたので、もしそれが本当ならばあの車格でも等身大のバイクライフの1台になり得るかもしれない、と思ったからです。

アフリカツインを登録した最初の頃は、どんなバイクなんだろう?と構えながら頻繁に乗ったのですが、雑誌のコピーのとおり「初心者でも手軽に誰でもオフロードを楽しめる!」という車両ではありませんでした。大型初心者やリターンライダーがスキルアップもなく「アドベンチャー!」などと気楽な感覚で林道へ入り込めば、一歩間違ったら取り返しの付かない惨事になる可能性もあるのでは・・・と次第に思うようになりました。
大ファンで手に入れたCRF1000Lアフリカツインですが、とても手軽な気持ちで林道などへは乗り入れられません。
ところで雑誌やメーカーが「好評に付き売れ行き絶好調で、車両の生産が追い付かない!納期は半年から1年先」と言っていたアフリカツインですが、全国的にかなりの台数がショップの店頭に並んでいるようです。
また、ツーリング先などで車両を見かける事もあまりないように思います。シート高が高く、ローシートを装着してやっとの車格ではダートなどでは扱いきれないと、ユーザーの方が判断されているためでしょうか。
アフリカツインに限らず大柄な車体は、存在感や所有欲などをアピールできるかもしれませんが、バイクは車とは違い、取り回しや手軽さがあってこそ楽しめるものです。ですので、実際には持て余してそんなに乗ることもなく走行距離も延びていない車輛が多いのも事実です。
昨今の250デュアルパーパースモデルはフルサイズばかりですが、SL230で林道へ入ると車格も足付き性も程よく、軽量コンパクトな車体は軽快な走りを楽しめます。230の排気量は、躊躇することなくアクセルをワイドオープンにでき、余すところなく扱えるので、気持ちよく林道ツーリングを楽しむことができました。

大排気量の車両は、エンジンを回し切ったら命と免許証がいくつあっても足りないくらいとんでもない事になり、余すところなく使いこなせないストレスがあります。一方SL230はアナログ感があり、230のエンジンは回し切って乗れるのでストレスがなく、操って乗ってるという充実感がなんともいえない良さでもあります。
まさにダウンサイジング効果の良さを実感して、事故にあってからのモヤモヤとした何かが晴れる思いでした。
気負いも衒いもない「等身大のバイクライフ」を考えると、認めたくない老いを実感している私にはカブ110感覚で手軽にオールマイティーに楽しめるダウンサイジングの魅力を、SL230で実感した次第です。

そんなアナログ感のあるSL230に対し、最新のコンピューター制御満載のビッグバイクには魅力を感じるでしょうか?
乗り手が色々な情報を感覚的に収集し、今の走りや状況に合った操作により、バイクを走らせ楽しむのがバイクに乗る醍醐味だと思います。
その操ることを放棄し、いつの間にか乗り手が思いもよらぬうちに、バイク自体がコンピューター制御で作動して操作したら、バイクを操る楽しみもなくなり、スキルアップをして乗ろうとする思いもなくなり、ライディングの醍醐味などなくなり薄っぺらいものになってしまうのではないでしょうか。
最新の技術で、インジェクション化はコンピューター制御の中で唯一嬉しく思うことです。それは、コンピューター制御によるインジェクション化は、カブ110から250クラスの走りを大きく進化させて、一般道を走りつなぐツーリングであればビッグバイクと比べても何ら遜色はありません。高速道を走れる250クラスは常用速度域で走り続けるのであれば、軽量であることは疲れも感じさせないという良さもあります。

ところで、ダウンサイジングしたカブ110NWJCコンプリートやVTRを、ロングツーリングで走らせて実感したこれらのことは、エンジンコンディションをはじめ、足回りのモディファイ等のメンテナンスを加えてトータルバランスを高めてのことであることを付け加えておきます。
高田さんのバイク仲間であり、カブ110NWJCコンプリートからGoldWingまで何台ものバイクを所有して、通勤からロングツーリングまでオン・オフ問わず幅広くバイクライフを楽しまれている精神科医・村田先生の独自の観点からのコラムもぜひご覧下さい。
昨年の初乗りツーリングや東北ツーリングではご一緒させていただきましたが、コンピューター制御が満載のバイクのことや、バイクライフの質についてなど、私自身共感することがたくさん書かれています。


緩やかな放物線を描くバイクライフ

肩を痛めてから認めたくもない老いを感じ、アフリカツインをはじめビッグバイクにはとても乗る気にはなれませんでしたが、ダウンサイジングしたカブ110NWJCコンプリートやSL230やVTR250等に乗っていると、軽量コンパクトにダウンサイジングすることで、気負うことも構えることもなく、車両のカテゴリーに左右されず何処へでも行けるように思えます。これで等身大のバイクライフを楽しみたいと思います。
私より少し先輩の高田さんが、『以前より年齢を重ねると共に緩やかな放物線を描くように車格や排気量を下げてバイクを楽しむことが、末永くバイクライフを愉しむことである』と言っておられましたが、「あっ!私も放物線の頂点から下り始めたんだ!」と老いと共に下り始めたバイクライフをいかに楽しむかを練っています。
今年は自分自身の老いも認め、これからバイクライフを楽しみたい人も、長年バイクライフを楽しんできたベテランライダーにも、永くバイクライフを愉しんでもらうために、等身大のバイクライフを提案してダウンサイジングでバイクを愉しむ事も率先し実践していきたいと思う次第です。
1月に鳥取県の智頭が雪のために孤立したというニュースがありましたが、桜の咲く頃には、12月にVTRで走った津山から智頭へ抜けるルートをVTRで再び訪ねてみたいと考えています。

大阪でRBR Motorcycleを営んでおられるTriumph空冷モダンクラッシック・スクランブラー仲間の乳深さんが、私も含め50代の方々が「そうそう!」と頷ける記事をアップされていますので是非!ご覧ください。

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