NC750X LDとタイガーエクスプローラーで比較キャンプツーリング




NC750X LDで定例のキャンプツーリングを、いつものキャンプ場で楽しんできました。
途中、郡上八幡の大滝でNWJCの高田さんと合流し、次の日には同じくNWJCの明君と合流です。
明君とはお互いの車両を乗り換えて、それぞれの車両を評価しあってみました。

NWJCオリジナルツーリングキャリアとトータルバランス

高田さんは、試乗車のNC700Xに、NWJCオリジナルツーリングキャリアの新作にGIVIのトップケースを装着し、キャンプ道具を満載でやってきました。
この高田さんのNC700Xは、NCならではのラゲッジスペースが21L、ダールのパニアケース左右で62L、トップケースで46L、リヤシートに47Lの防水バッグでトータル176Lとは凄い!
当店のNC750X LDは、NWJCオリジナルのダールパニアケースと、50Lのバッグをツーリングキャリアに装着して約110Lです。
ところでトップケースの装着は、ベースやキャリアの位置、強度、ケースサイズの影響などで、操安性に大きな支障をきたし、乗ることを楽しめる車両ではなくなることがあるので要注意です。
BMW F800GSにGIVIのトップケースを付けた時に、ストレートでもハンドルが振られ、コーナーの立ち上がりではよれておつりを貰うようになり、常に気を張っていなければならなくなったことを思い出します。

トップケースを装着したNC700Xの後ろに続き、挙動を観察してみました。長良川沿いの細いワインデングの路面は荒れているところもあり、川に沿って回り込んだコーナーでも、リヤサスがしなやかに動いています。ツーリングキャリアの強度も充分だから、よれることもなく立ち上がっていき、何ら問題ないようです。それにつられて私もスロットルがワイドオープンになります。
どちらの車両もフロントサスペンションの問題を解決し、リヤのサスペンションもしっかりメンテナンスをしてトータルバランスが整っているからこそ、キャンプ道具など満載でも軽快に走ることができるのです。
スーパーで晩御飯の買出しをしてキャンプ場へ。日曜日と言うこともあり場内はガラガラで、何処にテントを張ろうかウロウロ。

高田さんはというと、荷物を積んだままトレッキングごっこのような低速で斜面を登り、木の間を周っていました。ステップを変えると荷重が掛けやすく安定して走れるようです。当店のNCはノーマルステップだから早々に交換したいと思います。
NC700・750Xで楽しめるフィールドの広がりを思うと、俄然楽しくなってきます。

NWJC明君のタイガーエクスプローラーと合流

翌朝キャンプ場から降りてきた所のコンビにて明君と合流し、久しぶりに3人での月曜ツーリングとなりました。
ひと山越え、マイナスイオンたっぷりの滝を堪能して、しばらく走ったところで明君に「エクスプローラー乗ってみます?」と声を掛けられました。NC750X LDと交換してお互いの車両をインプレすることに。

エクスプローラーは僕自身大好きなカテゴリーの車両だったのですが、以前乗っていたBMW R1200GSで、林道でブレーキサーボが機能せずあわや大惨事という出来事がトラウマになり、同じカテゴリーの車両を楽しんで乗りたい、と思う気持ちは完全に失せていました。

トライアンフ タイガーエクスプローラー

1200ccの3気筒エンジンは重心も高そうだし、跨ったときのタンク周りからサイドカウル辺りのボリュ-ム感に圧倒されて、試乗すら避けていました。

しかし、明君と車両乗り換えてスタートをした瞬間から、「NWJCさんのところの車両だ!」「滑らかでトルク感のあるエンジンで、よくメンテナンスされているな~」という、いつもの印象を受けました。
スロットルは、ワイヤーレスの「ライドバイワイヤー」ということで、最初だけ違和感がありましたが、ギクシャクすることもなく直ぐに慣れました。
「重心は高そうだけれど、NWJC独自のメンテナンスがちゃんとされていることで、低回転からトルクの太さと滑らかさがある!ファイナルレシオとミッションのギアレシオが抜群に良くてメチャクチャ乗りやすい!見た目とはぜんぜん違ってビックリ!!」
街中のGO&STOPや右左折時など、ライドバイワイヤーのせいかスロットルがスムーズで、車両が安定していて、車重がまったく気にならないのには驚きです。
緊張が直ぐに吹っ飛んで、気持ちよく高田さんに付いていくと、道が細くなり勾配がきつくなってきます。「なにか林道に向かっているような?」 と、心配は余所に高田さん、「少し道に迷った。ナビだと僅かな区間だけ道が途切れているようだけれど、バイクなら行けるかも」。
本当に?「エクスプローラーに乗り出して1時間も経ってないんですけれど…」 。
だんだん路が険しくなっていき、舗装からダートになり、雑草で路面も見えなくなってきました。「先を見てくるから」といって先行した高田さんですが、暫く待っていても戻ってこないので「行けるんだな!」と進むと、背丈ほどの笹やススキの向こうで、荷物を満載したNC700Xが方向変換をしています。
いとも簡単に向きを換えると、すれ違いざまに「崩れ落ちていて無理だから引き返そう!」「がんばってね!」とだけ言って、何事もなかったように通り過ぎていく・・・。

こんなところで方向転換!?明君と二人で助け合って汗だくになりながら必死に向きを替え、やっと脱出。高田さんは、その状況をファインダー越しに楽しんでいた様子。

何年か前、ぬかるんだ急斜面を登った時に、斜面の上から「がんばって~」と、いたずらっ子のような笑顔で見ていた高田さんから変わっていないようです。
それにしても、初めて乗ったエクスプローラーで重量もあるのに何であんな所まで行ってしまったのだろう?以前乗っていたR1200GSなら決してついて行くことはせず、高田さんが引き返してくるのを待っていたと思うのですが。
2速でもクラッチは使わずスタンディングもせず、ハンドル位置は自然でポジションもシックリきて、重量があるのにとにかく扱いやすい。だから何の躊躇もせず、ついつい行ってしまった、というよりも、行きたくなってしまったのです。

実体験から得たものは、ビッグオフローダーへの思いの変化


初めて乗るタイガーエクスプローラーの乗りやすさには驚きました。それよりも、ビッグオフへの気持ちは萎えていたはずなのに、ビッグオフを楽しみたい気持ちが堰を切ったようにあふれてきたことは、もっと驚きでした。
雑誌などを読んで実際に乗ったような錯覚を起こしてしまいがちですが、メンテナンスがしっかりできているエクスプローラーに乗って実体験をしてみると、見た目とは裏腹に乗りやすい。バイク屋として実体験して感じたことを伝えることも、等身大のバイクライフを提案するうえで大切だと改めて思いました。

昼食を終え暫く談笑をして、車両をNC750X LDに乗り換えると、エクスプローラーからダウンサインジングされたNC750XLDの手軽さと、脚付きの良さから気負うことなく楽しめる良さを十分感じることができました。
また、年末から来年にかけて出るであろうHONDAの270度クランクのビッグオフへの気持ちが沸々湧き上がって、楽しくワクワクするいい時間を過ごせるツーリングになりました。

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