新旧ストリートトリプルR乗り比べ!



12月12日、各自テーマを持ち、ノースウイングJC(NWJC)さんと一緒に浜名湖周辺へ「バイク屋スタッフ定例月曜ツーリング」に行ってきました。
高田さんはCB1300STで「古代への道」の散策に、NWJC北店の細川君は、GL1500 GoldWingで各部のチェックとライダー目線との摺合せツーリング、NWJC南店の明君は、カマキリ顔モデルのストリートトリプルR、僕はトンボ顔モデルのストリートトリプルRで新旧乗り比べです。

浜名湖方面へのツーリングということで、東海環状自動車道の五斗薪PAにて、高田さんと細川君を東濃方面の明君と僕とで待ちます。合流後まずは各車両目視チェックなどをして盛り上がりました。
エキパイ、マフラーは、トンボ顔の方が質感はいいかな(あくまでも僕自身の好みですけど)。ただニューモデルカマキリ顔の異形5角形ヘッドライトに、フライスクリーンとバイザーを取り付けると精悍な顔になり、今風な感じでかなりカッコいいなー。

細川君が乗ってきたGL1500は、キャブレター・エンジン関係のコンディションを整えてあるので、とても十数年前の車両とは思えないほどエンジン音・排気音のいい車両でした。話を伺うと、今まで通常のメンテナンスと消耗品の交換ぐらいで、ランニングコストがあまり掛かっていないそうで、流石にホンダのフラッグシップとしての信頼性と、耐久性は揺るぎないものだと思います。

トライアンフ ストリートトリプル Rだからこそ

今回のように比較試乗ができるのも、NWJCさんと情報交換をしつつ、新旧どちらの車両もしっかり慣らしをしてエンジンコンディションを整えている成果です。
サスペンションに至っては、ストリートトリプルRはフロント・リヤともにスプリングプリロードと減衰力のTEN/COMPのすべてが調整可能で、乗る人や使用用途に合わせたより細やかなセットができるのですが、明君のような軽量級から僕のようにちょっと重量級?のライダーまで対応できる調整には、NWJCさんのアドバイスが不可欠でした。

今回の比較で気づいたのですが、スタンダードの状態のサスだと、旧モデルは全体的に硬い傾向があり、新モデルは柔らかい傾向にあるようです。
当店もNWJCさんも、ストリートトリプルRの素地の良さ、すなわち「400cc並みに軽量コンパクト」「リッタークラスのパワフルさ」「トリプルエンジンの扱いやすさ」による楽しさからこの車両を選んでいるのですが、新旧モデルの歩み寄りによってさらに乗って楽しい状態に仕上げ、より多くの方の車両にフィードバックできればと思っています。
目標は、街中のチョコ乗りからワインディングのスポーツ走行、さらに物を満載してゆったりロングツーリングが楽しめるオールラウンドで欲張りな仕様にすることです。
三ヶ日ICを降りて浜名湖湖畔へ。この時期の太平洋側は、空も青く湖面も穏やかで景色もよく、心地よく湖岸道路を流して途中で昼食。そこから湖西市の熱田神社へ行こうということに(熱田神宮は名古屋市熱田区だけど、こっちにも熱田神社というのがあるんだと思いながら)。
話変わりますが、この熱田神社、ツーリングマップルには載っておらずGARMIN 60CSxでも検索できなかったのですが、明君や細川君が使っているアトラスのナビで場所が確認できたので、さすが日本のメーカー、レーダーも付いているしこれからはコレかも!と思い、このアトラスの二輪専用レーダー搭載ナビの次期購入を決心しました。
熱田神社に着いてみんなで参拝をし、高田さんから倭建命の話を聞いたあと、狛犬を見るとそこにはトヨタの創設者の豊田佐吉の名前が刻まれていてびっくり!この地が里で、以前にも話を聞いていたとおり、非常に敬神の念の深い方だったようです。
高田さんと行くツーリングでは、日本古来の神話の話を辿って神社へ行ったり、色々な土地の云われなどを聞かせてもらうので、僕も興味を持ってほんの少しずつですが学ぶようになってきました(まだまだ文化人には程遠い野蛮人ですが ^^;)。

熱田神社で車両を交替し、三ヶ日ICを目指し帰宅の途に。
排気音は丸目旧モデルの方が若干大きく感じました。また、フライスクリーンのバイザー形状から、新モデルより少し高めの、胸の少し上あたりまでのプロテクション効果がありました。一方、新型角目モデルは両手に対してのプロテクション効果が高く、グリップヒーターも付いていたので、指先もより暖かく感じました。
新旧どちらのストリートトリプルRにも、トライアンフ純正のグリップヒーターは準備されていないので、細くて握りがよく操作性も非常によい某メーカー製グリップヒーターの取り付けを計画していたところだったのですが、NWJCさんのストリートトリプルRにすでに取りつけてあったので、乗って試すことができたのは幸いでした。
やはりグリップヒーターは冬だけでなく、夏場の雨天時とか高所に行った時などツーリングアイテムの必需品に思います。
ハンドルポジションは、どちらの車両もよりツーリングを楽しめるようにライザーを装着してあります。当店の丸目トリプルの方が、10mm高いのですが、この10mmの僅かな差なのに腕の自由度が大きくとれるので、かなり楽なポジションになることを実感しました。
新旧どちらも、同じようにメンテナンスをしてエンジンコンディションを整え、目標の車両に仕上がりつつあるのですが、なぜか角目トリプルRのサスペンションは、ソフトなのによく踏ん張り、しなやかに動く!?
なぜだろう?当店の丸目トリプルRは、何となくサスの動きに渋さがあるような?PAで休憩中に、高田さんから「サスのあそこ見た?」と言われ、一か所グリスアップをしていなかったことを思い出しました。

さっそく次の日に、サスペンションを見直しグリスアップをして試乗に出ると、サスの動きから渋みが取れ、NWJCさんの角目ストリートトリプルRのようなソフトでしなやかな動きに!
各部がスムーズに動くようになったので、さらにプリロードとTEN/COMPの減衰力のセットを見直したところ、より軽快感も増し、ソフトだけれどコーナーのアプローチ時にはカシッと踏ん張って旋回しやすくなりました。
ほんの些細なことで乗り味が変わり、気持ちよく乗れるようになることを再認識。「ライダーの目線とメカニックの感性で」メンテナンスをして、コンディションを整えることがどれだけ大切であるかを思い知る結果になりました。
(ちなみにライダーの目線とメカニックの感性で!というのはNWJCの高田さんの口癖ですが、僕も同感です)
今回の当店の車両のように、どんな車両でもちゃんと細部まで見直しコンディションを整えることで、乗りやすくなったり旋回しやすくなったりするので、乗っているときに余計な気を遣わなくてよくなります。
愛車は長く乗っている間に経年で変化していきますが、乗っているライダーにとっては急激な変化ではないので、身体が自然に順応していき変な癖のある乗り方になったりします。それを補おうと誤魔化して乗るようになっていき、知らぬ間に「こういうもの!」と決めつけて乗っている方をよく見受けます。

歳とともにバイクに乗る価値観も楽しみ方も変わる

5年近く前に高田さんから「トレキングごっこ」に行こうと誘われ、行ってやってみて、バイクに乗ることも操る楽しさも目から鱗が落ちるほどで、あれからバイクに乗る価値観が変わりました。
昔は、少々調子の悪い車両でも自分の腕でカバーしたり、ライテクで克服しながらカッ飛ぶ事が、バイクに乗る楽しみみたいな勘違いをしていた時期もありましたが、年も増すにつれて今更ライテクを磨くことをしようとか思いませんし、調子の悪い車両を腕で誤魔化しながら乗るようなリスクの高いことをしようとは思いません。
今では、車両のコンディションを整えてきっちりメンテナンスをし、バイクからの情報を感じ取り、常用速度域で操りながら乗ることが一番の楽しみになり、そういったところから、ストリートトリプルRに対しても見方が変わりました。
今回のような同じ車両で同じ目的に向けての比較ツーリングを楽しみながら、カテゴリーと先入観に捕らわれないオールマイティーに楽しめるストリートトリプルRに仕上げることを進めていき、多くの情報を多くの車両にフィードバックしていきます!

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